ついに登場です。我が家のメインコンテンツ(大マジ)。
飼育方法が確立されてないうえ、出回ってるのも駆除情報ばかりで手探りですが、なんとかやっていきましょう。
まずは飼育を始めたあたりの話からです。
住んでいる地域柄、元々コガネムシはよく飛んできていました。
大半はアオドウガネです。
コガネムシ全般好きなので『コガネムシ』と表現していますが、取り扱うのは基本的に『アオドウガネ』となります。
アオドウガネってどんな昆虫?
体長は1.5~2.5㎝程度で丸いフォルムでおしりに毛が生えているのが特徴的。
幼虫も成虫も植物を食害する害虫(詳しくは後述)です。
寿命は孵化~羽化までは1~2年、成虫は1~2ヵ月といわれています。
羽根はありますが飛ぶのが下手で、よく壁にぶつかっています。
アオドウガネの魅力
美しい虹彩
背中側は見る角度により緑~赤に変化します。
腹側は鈍い銅色に輝いています。
丸い頭
カナブンは四角く長い頭をしていますが、アオドウガネは丸く首がないような印象です。
そこがずんぐりむっくりしててかわいらしいポイントです。
重厚な鎧のようで、カッコよさも感じます。
ケンカしない
大人しい性格で、激しい縄張り争いをしません。
後ろ足でちょっとキックする程度です。
アオドウガネのダメな部分
害虫
これに尽きます。
成虫は植物の葉を食害し、幼虫は根を食害します。
生涯ずっと害虫です。
食害する対象も多く、非常に厄介な昆虫です。
その為、在来種かつ地域の移動がなかったとしても、飼育個体を放虫することは絶対に避けましょう。
残酷ですが不要な個体はしっかり殺虫して燃えるゴミとして処分するか、幼虫のうちなら頭を潰して爬虫類などの餌にしましょう。
我が家では気合で全個体飼育します。
最初に組んだ飼育環境
ケージはグラステラリウムナノです。余っていたので。
床材は物置にあった園芸用のモノです。いろいろ混ざってるので、固くて鋭いです。
軽石を敷いた上に投入。
その後、ウッドチップやバークチップ、ヤシガラなどを保湿と足場の為に入れました。
どういう環境を好むかわからなかった為、ウェットシェルターと岩型のレイアウト用品も投入。
餌はゼリーでイケるらしいと聞いたので、テキトーな昆虫ゼリー。
全て何故か物置に転がってたモノです。ここまで費用0円。
数日観察していると、姿を見せたり見せなかったりすることがわかりました。
どうやら餌を食べるとき以外は土の中に潜っているらしい。
ということは、園芸用の土では身体が傷ついたり、フセツが切れたりするかもしれません。
柔らかい昆虫マットに入れ替えることに。
・・・
なんか幼虫いるんだけど。ついでに卵も出てきました。
園芸用の固く鋭い土からです。
正直繁殖なんて1㎜も考えてなかったので、めちゃくちゃ焦りました。
しかしまぁ、生まれてしまった命です。飼育しましょう。
というか害虫なので逃がすに逃がせません。
最終的な飼育環境
といっても、この頃は幼虫を隔離するなどという発想はありませんでした。
床材をマットに変更し、卵と幼虫も埋めておきました。
ついでに余計なモノも排除。
だいぶスッキリしました。
床材がマットになり保湿性が上がったので、ウェットシェルターは排除。
岩型のレイアウト用品も、不要そうなので抜きました。
代わりに流木を投入。例によって物置に転がってました。
ゼリーもマットに直接置いていると汚れやすいので、ゼリー台を導入。物置にk(ry
結果として、この構成が大当たりでした。
成虫は11月頭くらいまで生き、大量の幼虫と卵を回収できました。
幼虫・卵については別途記事になります。
成虫飼育の結論
どんな飼育環境でも勝手に生きて勝手に繁殖する。
かなり雑な生態のようです。
しっかり飼育するなら、まず餌はプロゼリーや高タンパクゼリーなど、とにかく生存力を高められそうな餌にしましょう。寿命は通常1~2ヵ月です。
そして潜りやすく保湿力の良いマット、具体的にはフォーテックの産卵一番などを使用します。
マットは固めなくても産みます。というか、地上やゼリーの上でも平気で産卵します。
なので厚みもさほど気にしなくていいようです。
流木などのレイアウトは、あってもなくても大差ないのでお好みで。
高さを出しておくと、たまに登ったり飛ぼうとしたりする姿が見られます。
飛ぶのは死ぬほど下手な上、ガラスに激突したり飛ぶのに体力を使いすぎたりして死に向かいます。
が、元々短命なので気にしなくていいと思います。
根本的に環境変化に強く、食欲も繁殖力も旺盛で、ストレスフリーな昆虫なので、雑に飼育して大丈夫だと思います。
様々な魅力があるので、是非飼育が流行ってほしいですね。
今回はここまで!