前回の割り出しより1ヶ月ほど経ちました。
割り出しと同時に再セットもしましたので、その結果も残しておきます。
前回はレイシ材の菌糸が活発すぎて5日ほどで割り出し、3個採卵できました。
そしてもう1本レイシ材を使って、樹皮を残して再セット。
3週間で割り出しを行いました。
果たして結果は・・・。
まずは前回採卵した3つの卵についてです。
結果からいうと、2つ孵化しました。1つは腐ってしまいました。
卵の管理に使用していたのは産卵一番にレイシ材のクズを混ぜたものでしたが、先に生まれた1頭は頭が固まって色づいたのち、潜ってくれました。
無添加かつ発酵の浅いマットじゃないと菌に負けてしまいそうな気がするので、産卵一番だけでよかったかもしれません。
さてもう1頭の方ですが、何日経ってもマットに潜る気配がありません。
孵化した幼虫は、最初に自身が収まっていた卵の殻を食べるという認識でしたが、卵の殻もおしりに引っかかったままでした。
困り果てていましたが、引っかかったままの卵の殻がどうも気になります。
まさかとは思いましたが、卵の殻が完全に身体から離れないと、孵化した気分にならないのでは?
孵化自体は既に終わっているので、卵の殻を除去することにリスクは少ないと考え、手を出すことに。
おしりに癒着してしまっていては大変なので、軽く加水し殻をふやかし、ピンセットで除去。
10分ほど様子を見ていたら、マットに潜って行きました。マジか。
偶然のような気もしますが、とりあえずは大丈夫そうです。
このままマットで管理し、2令になったらカワラタケの菌糸瓶に移動させます。
続いて、再セットしたレイシ材の割り出しについて。
最初の2週間は菌の伝播も遅く、安心して放置していたのですが、3週目にして菌が活発になってきたので急遽割り出すことに。
メスは浅いところにいましたが、材の奥まで穿孔した痕跡があったので勝利を確信。
案の定、幼虫が出てきました。
結果は幼虫3頭、卵6個でした。3週間でだいぶ産んでくれましたね。
が、全て順調とはいきませんでした。
採卵した6個の卵のうち、3つはだいぶ菌糸に撒かれていました。
除去を試みましたが、うまくいかず中身が漏れてしまいました。
無事だった3つは既に幼虫の形が出てきている状態でした。
2日ほど経つ頃には3つとも孵化しました。
こちらも産卵セットにレイシ材のクズを混ぜたもので2令まで管理します。
というわけで、ババオウゴンオニの幼虫は合計で9頭採れました。
成虫はまだ健在なので、1ヶ月ほど休ませたらまた産卵セットを組んでみたいと思います。
寿命を考えるとあまり期待はできませんが。
次回はレイシ材以外の産卵セットに挑戦したいと思っています。