理球荘-REQSO-

コーヒーと爬虫類と昆虫の話。

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【コーヒー】コーヒーどれにする?(焙煎編)

今回は、『コーヒーどれにする?』というテーマです。

REQSOでコーヒーを買ってくれている方の中にもどれがどうなのかわからず、お任せで買っている方が多いと思います。
お任せは基本的に毎回違うコーヒーや、過去の傾向から好みそうなコーヒーを送っています。

しかし自分の好みを理解し、好みに合うコーヒーを狙えるようになると楽しいと思うので、参考に出来る記事を書いてみようかなと思いました。
下記のような方にオススメの記事です。

 

1.お任せで買ったら好みじゃないコーヒーが届いて消費に困ったことがある人
2.コーヒー屋でオススメを訊いたら、不愛想に『オススメできないモノは置いてないよ』と言われた人
3.偏屈店主が怖くてコーヒー屋に入れない人

 

 

 

苦味、酸味の予想をつける

7割くらいの人は酸味があるコーヒーが苦手だと思います。
なのでまず、酸味が少ないコーヒーを狙うところから始めます。
どんな豆にも共通して言えるのが、『焙煎が深煎りになるほど酸味が少ない』ということです。
焙煎度合は、豆の色を見れば大体わかります。
一般的に販売されることの多い焙煎度合と豆の色を書き出してみます。

 

焙煎度合まとめ

【浅煎り】
ハイロースト(キャラメルのような色)
シティロースト(ミルクチョコレートのような色)
フルシティロースト(ビターチョコレートのような色)
フレンチロースト(ビターチョコレートにオイルが浮いてテカりがあるような色)
【深煎り】

こんな感じです。
豆にもよりますが、1つずつ簡単に味の解説をすると、

ハイロースト

酸味がかなり強めに出ます。

一般的に『中煎り』と呼ばれますが、現実にはこのあたりが『浅煎り』という認識でOKです。

 

シティロースト

苦味と酸味のバランスが取れ、両方とも強く感じます。

『中深煎り』と呼ばれますが、こちらは事実上の『深煎り』です。

一番好む方が多い焙煎度合だと思います。

 

フルシティロースト

酸味がほぼなくなり、苦味を強めに感じます。

豆により耐えられる豆と耐えられない豆があり、耐えられない豆だとスモーク感が非常に強く出ます。

耐えられる豆の場合、コクと甘みが強くなります。

 

フレンチロースト

強い苦味とスモーク感を感じます。

ここまでくると豆の個性はほぼなくなります。

アイスコーヒーなどに向きます。

 

多分、殆どの方がシティ~フルシティローストあたりを好むと思います。
つまり豆の色を見て、『濃い茶色で表面があまりテカってないコーヒー』を選べば
苦くて酸味が少ないコーヒーを引きやすいわけです。

逆に、酸味も感じたい方。
この場合はハイローストあたりを選んでみましょう。

 

コーヒー粉の粒度について

粉に挽いたときの粒度によっても多少苦味と酸味のバランスが変わります。
細挽きにすれば苦味が強くなり、粗挽きにすれば酸味が強くなります。
といっても細挽きはフィルターが目詰まりしやすく、抽出が不安定になりやすいです。

逆に粗挽きも粒度にバラつきが生じるので、こちらも抽出が不安定になりやすいです。

故に、最初の内はさほど拘らなくていいでしょう。

1㎜程度の粒である程度揃っていれば大丈夫です。

 

湯温について

ドリップの際のお湯の温度も苦味・酸味に影響してきますが、
豆の鮮度に合わせて調整する方が大切なので、こちらも最初の内は気にしなくて大丈夫です。

一応書いておくと、コーヒーの成分は苦味より酸味の方が低温で溶けだします。

つまり、湯温が高ければ苦味が強くなり、低ければ酸味が強くなる傾向にあります。

 

Tips:苦いコーヒーといえばマンデリンですが・・・

苦味が強く酸味が少ないコーヒーとして人気のマンデリンですが、これも浅煎りにしたら酸味が強く出ます。
本来は成分的に酸が多い豆なので、フルシティ以外だと普通に酸っぱくなります。
一般的にマンデリンは深煎り一択とされていますが、浅煎りのマンデリンも1回くらい飲んでみると面白いと思います。

 

結論

苦味が強いコーヒーが飲みたかったら、深煎り(色が濃い)豆を選ぶ。
酸味が強いコーヒーが飲みたかったら、浅煎り(色が明るい)豆を選ぶ。