理球荘-REQSO-

コーヒーと爬虫類と昆虫の話。

コーヒーと爬虫類と昆虫の話。

【その他】電気代・冬場の保温について

なんで冬終わるタイミングで記事にするんだよって言われそうですが、来シーズンの参考にでもしてください。

具体的な電気代も公開します。

 

爬虫類飼育者は基本的に思考が狂っているので、ペットショップに行ったり外を散歩すると飼育数が増えます。

1頭飼育する程度なら大したコストはかかりませんが、数が増えるとそれだけコストは増します。

特に冬。春~秋までの保温方法では全く追いつきません。

結論からいうと、エアコンをつけっぱなしにすることになります。

その際の電気代や、ウチで使用している保温器具の使用感などを書いておこうと思います。

増えたな~(白目)

 

 

まずは我が家で稼働しているヒーターの紹介と、台数を列挙します。

エアコン(パナソニック CS-225CF) 1台

結局これ。諦めてつけっぱなしにしてください。

ハロゲンヒーターやオイルヒーターなども試しましたが、不在時の火災リスクや電気代、暖房効率を考えると結局エアコンが最強でした。

我が家では10月から3月まではつけっぱなしです。

不在時は高めに設定しています。

基本的に26℃、より寒い日は28℃の自動運転にしています。

良い点

・保温性が非常に高い

・すべてのケージをまとめて保温できる

・人間も快適

悪い点

・電気代が地獄のように高い

 

ピタリ適温 8枚

 

ケージごとのメインはこれ。

扱いやすく、コストが低いので便利。

ケージを横並びにしているなら、2つのケージの間に挟んでおけば両面とも熱源として使えるので便利。

背面に貼る場合、大きいものを買って2つのケージを渡すように貼れるのも便利。

片面しか使わないのであれば、使ってない面は発砲スチロールなどで断熱すると熱効率が増します。

端のフィルム部分なら、穴開けパンチで穴を開けて結束バンドなどでキャットケージなどに括り付けることもできるので、大型種の飼育にも一応使えます(メーカー非推奨)。

サイズにもよりますが、フル稼働したとしても電気代は1枚当たり数百円/1ヶ月程度です。

良い点

・複数のケージを同時に保温できるなど、利便性に優れる

・ケージ内の湿度への影響が少ない

・電気代が安い

・火事のリスクが低い

 

悪い点

・ガラス面に貼ると、見栄えが悪い

・センサー部分が邪魔

 

Tips:ピタリ適温の正しい使い方

割とよくあるミスなんですが、ピタリ適温の隅にあるセンサー(白い部分)をケージの下や、ガラス面に密着させてしまう使い方。これは間違いです。

当然のことながら、センサー部に熱がこもれば、発熱は停止します。

必ず外気(この場合は部屋の空気)に触れるよう設置するようにしましょう。

 

暖突 2台

 

一時期は最強のヒーターだと思っていました。現在はサブヒーターとしての運用です。

発熱部が不織布で覆われているため、触っても熱くない・・・とまではいかず、割と熱いです。人間が火傷するレベルではありませんが。

ケージ内、かつ天面にしか設置できないうえ、電源ケーブルが太いので取り回しがやや悪い印象。

スペーサーで天面から吊り下げるように設置もできますが、その場合は生体が上に乗ってしまう可能性があります。

即死するような熱さではありませんが、挟まってしまえば内臓が焼けてしまうかもしれません。

また、背中側からしか加温されないため、胃腸を温めて消化を促進するような使い方は基本的にできません。

メーカー非推奨ですが、基本的にはサーモスタットで温度管理したほうがいいです。

電気代はピタリ適温よりやや高いですが、基本的にはフル稼働で数百円/1ヶ月程度。

良い点

・単純に温度が高いため、加温性に優れる

・上部からの熱源として、バスキングライトより扱いやすく低リスク

悪い点

・ケージ天面にしか設置できず、ケーブルも太いので取り回しが悪い

・スペーサーを使用する場合、生体が挟まって蒸し焼きになるリスクがある。

・販売価格が高め

 

バスキングライト 現在は不使用

我が家では現在使用していません。保温方法としてはかなり一般的。

なぜ使用していないかというと、単純に眩しいため。

必然的に日中の点灯となりますが、私が夜行性の為、非常に苦痛です。

また加温性は非常に高いのですが、指向性に欠けるので温度勾配も作りづらいです。

小さいケージだと温まりすぎる点も使いづらい印象。

表面温度が高いので、生体が触れると火傷するリスクがあります。

種によっては45℃ほどのバスキングスポットを好むものもいるので、そういった生体を大きめのケージで飼育するときに使う感じかと認識しています。

タイマーを使用して時間で点灯・消灯させる程度なら問題ありませんが、サーモスタットで温度を基準に点灯・消灯させると寿命が非常に短くなるのも使いづらいですね。

電気代はピタリ適温・暖突より高めになりますが、点灯時間が短いのでこれも数百円/1ヶ月程度です。

良い点

・加温性は強烈なので、一時的な加温としては便利

・電球自体は比較的安価

悪い点

・非常に眩しい

・小型ケージだと温度が上がりすぎる可能性がある

サーモスタットでの温度管理ができない

・夜間の保温にはならない

・水滴が跳ねると破裂するリスクがある

 

赤外線ライト 1台

バスキングライトと同じようなものです。

こちらは爬虫類の目に認識されづらい赤い光が出るもの。人間の目にも、ほとんど眩しくありません。

我が家ではロシアリクガメのケージ(パンテオン60㎝×45㎝)に使用しています。

といっても夜間は温度を下げ気味にするほうが調子が良い種なので、日中の加温用です。

これなら飼い主が昼間に寝ていてもストレスになりません。

赤外線なので、真下にマグマプレートを置いておくとおなかを温めるのにも便利です。

良い点

・眩しくない

・マグマプレートへの蓄熱性が高い

悪い点

光が弱いので、いつの間にか切れていても気づきづらい

 

カーボンヒーター 1台

暖突と似た感じで、こちらは指向性が高いもの。

イグアナのバスキング用に設置しています。

ケージ内に設置するとよじ登って破壊してしまうので、ケージの外から照射しています。

加温性は高めですが、表面温度は高くなりづらいので、バスキングライトより取り回しやすい印象です。

電気代はバスキングライトの1.5倍くらいと高めです。

良い点

・指向性が高いので、バスキングスポットを作りやすい

・加温性に対して表面温度が低いので、火傷のリスクが低い

・光が一切出ない

悪い点

・電気代がやや高い

・消灯していても見た目ではわからない

 

水槽用ヒーター 1台

水槽の保温は、水中ヒーターが効率的です。

放り込んでおくだけで水温が一定になるので、非常に便利です。

ピタリ適温でも保温できますが、外気温を基準とするため温度管理は難しくなります。

電気代はピタリ適温と同じくらいです。

良い点

・水中に沈めて電源を入れるだけなので楽

悪い点

・カバーの隙間から生体の指などが入ってしまうと火傷するリスクがある

・水槽内に入れないといけないので、見栄えが悪い

・水量が減って水上に出てしまうと故障、火災のリスクがある

 

具体的な電気代

ヒーター以外にも紫外線ライトやPC、家電なども稼働しているので、爬虫類だけにかかるコストではありませんが、実際にかかった電気代をお伝えします。

6畳+ロフト2畳の部屋です。

同条件の家庭の約4倍

こうして見ると恐ろしい金額ですね。

今冬は都度ヒーターを買い足していったので、費用としては更に数万円プラスでかかっています。

とはいえ、イグアナ、トカゲ、リクガメ、水棲ガメ、ヤモリ2匹、ヘビ2匹と個体数がかなり多いので、月平均13000円+餌代でこの数を飼育できると考えると安いような気もします。

餌代はざっくり計算して月8000円程度なので、用品の買い替えなどがなければ毎月2万円程度で飼育できることになります。

特殊な生体を安定して飼育するコストとしては、かなり安価なのではと思います。

 

最後に

なぜこんな記事を書いたかというと、自身の心の安寧の為にコストを洗い出したかったというのが大きいです。

最悪値で計算すると、月4万円電気代がかかる予定だったので、思いのほか安く済んだという認識になりました。

それと同時に、これから爬虫類飼育に挑戦する方や、飼育数を増やそうと思っている方、エアコンでの温度管理に切り替えようとしている方が一番気になるであろう実際のコスト。その一例を示したかったというのがあります。

一番キツい時期でも約24000円、月平均で13000円というコストは、割と許容できると思います。

もちろん飼育数が少なければエアコンは不要ですし、部屋内のレイアウトを工夫すればもっと電気代は安くなります。

我が家は一般的な爬虫類飼育者の中ではかなり高コストな環境だと思うので、みなさん安心して保温しましょう。

 

飼おうぜ!爬虫類!