理球荘-REQSO-

コーヒーと爬虫類と昆虫の話。

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【マサイヨロイトカゲ】飼育全般の話

憧れのヨロイトカゲ編です。

飼育開始から1年近く経ってしまいましたが、今更ながら書いてみます。

あまりメジャーな種ではない上、ヨロイトカゲの中では群を抜いて小型なので別種の飼育にはあまり参考にならないかも。

あくまで小型の肉食トカゲの記事として見てもらえたら。

トゲトゲ

 

 

まず前提として、私はオオヨロイトカゲの飼育を終着点として爬虫類飼育の道に足を踏み入れました。

もちろん飼育のノウハウが皆無だったため、個体価格が安く、かつ巨大、手がかかる、とにかく面倒臭いという最悪値の飼育経験を得る為、グリーンイグアナを飼育し始めました。

結果としてただのイグアナ好きになってしまったのと、当時勤めていた会社を退職して金銭的に余裕がなくなったのでオオヨロイトカゲは断念し早10年。

イベントなどにも参加しなくなったので、ヨロイトカゲ自体を目にすることもありませんでした。

 

でした。

 

・・・いるやん!!!いつものショップに!!!

紆余曲折あり独り身になったので、良いタイミングかもと思い衝動買い。

スタンダードなトカゲを飼育するのは10年ぶりだったため、まずは生態から調べてみることに。

 

活動時間:昼行性

産卵:卵胎生

最大サイズ:約15㎝

寿命:約10年

 

特筆すべきは、活動時間と最大サイズ。

砂漠に棲んでいるトカゲですが、昼行性のため強めの紫外線が必要そうです。

飼育していると、『ホントに昼行性か?』ってくらい昼間も動きません。夜も動かないけど。

サイズに関しては、最大15㎝とこのタイプのトカゲにしては別格に小さいです。

ヨロイトカゲなんて大きければ大きいほど良いと思いますが、飼い始めてみるとこのサイズも堪らなくかわいく見えます。

かなり立体的に行動するので、小さい方がケガのリスクが少ないのも利点ですね。

というわけで、そのあたりを踏まえた飼育環境を組みます。

 

現在の飼育環境

メンテ重視

見た目が別格に良いトカゲなので、もっとキレイにレイアウトしてやりたいんですが、飼育数が多いのでどうしてもメンテ性を重視してしまいます。

砂漠性なので乾燥気味の飼育なので、たまにカピカピになった糞を拾うくらいの扱いです。

 

ケージ:テラスペース 30×30×45cm

ドレンありのものしか在庫見つからず。ドレンなしなら8000円弱くらいです。

単純に1台余っていたのでチョイス。

もちろんグラステラリウムでもいいです。

良い点

・爬虫類向けなので、全く過不足なく使用できる。

・比較的価格が安い。

悪い点

・前面扉が片手で開けづらい


シェルター:ビバリア バスキング&シェルター S ホワイト

余ってたやつ。可もなく不可もなく。

良い点

・特になし。

悪い点

・特になし。

 

床材:ポゴナクラブ パームチップ

普通のヤシガラです。ポゴナクラブの製品は汚れてたり虫が湧いたりしないのでお気に入り。

砂漠に棲むトカゲなので砂の方が生態には合ってると思いますが、小型なので誤飲のリスクが高いのと、乾燥による脱皮不全の防止のためヤシガラにしてみました。

現状問題なさそう。

良い点

・価格が安い

・保湿性が高い

・簡単に捨てられる

 

悪い点

・見た目が良くない

 

UVライト:ゼンスイ マイクロUV

初期投資はやや高いですが、長寿命なのと紫外線量が多いのでチョイス。

距離減衰が激しいのと、指向性が高すぎて広いケージや小型の生体以外には向かないイメージ。

今回は飼育環境にちょうど良かったので、大正解です。

良い点

・長寿命かつ省スペース

・紫外線量が多く、砂漠性のトカゲに最適

・発熱が少ないため、小さいケージでも使いやすい

悪い点

・初期投資がやや高め

 

バスキングライト:なし

ケージが小さいので、バスキングライトを設置すると温度勾配が作れないので使っていません。

横幅が広いケージで飼育するなら、設置してもいいと思います。

 

ヒーター:ピタリ適温2号 2枚

いつもの。

高さのあるケージなので、今回は底面ではなく背面外側からベタ貼り。

同じケージを2個並べてるので、隙間にもう1枚貼ってます。

多少の温度勾配を作りたかったので、ケージ下部を避けて貼ってます。

良い点

・電気代が安い。


悪い点

・ガラス面に貼ると、見栄えが悪い。

食餌:ヒカリ レオパゲル

一番のポイント。

肉食のトカゲなので、本来なら餌はコオロギ、デュビアなど。

が、最大サイズが15㎝ほどのトカゲなので、生餌をストックしておくと成長してしまって捕食できないサイズになってしまいます。

そもそも生餌の管理も面倒くさい。

一縷の望みに賭け、レオパゲルでの飼育にトライしてみました。

栄養価的には文句なし。

結果として大成功でした。ピンセットからバクバク食べます。

※飼育から約1年経ち、何故か飼育開始当初より警戒されてしまっています。

 ピンセットからレオパゲルを食べなくなりました。

 テキトーにちぎって置いておくといつの間にか食べているので、拒食はしていません。

 発育はバッチリです。むしろ太りすぎかも。

良い点

・入手性、保存性、栄養価に優れる。

・生餌をストックしなくてもよくなる

悪い点

・特になし

 

レイアウト:アクリル台

ケージ内を2段にするために使用。

横の隙間に生体が挟まるリスクがあるため、ペットシーツなどを詰めて埋めてます。

また、ツルツルして歩きにくいと思われるので、穴開けして鉢底ネットを貼り付けてます。

良い点

・サイズが合うものがあれば、簡単にケージ内をフロア分けできる

悪い点

・値段が高い

 

輝板石

爪とぎ用に設置してますが、効果のほどは不明。

良い点

・爪の伸びすぎを防止してくれる(かもしれない)

・蓄熱性に長けるので、構成によっては良いバスキングスポットになる

悪い点

特になし

使用をやめたもの

流木

立体的な動きがしやすいかと思って設置しましたが、メンテの際に邪魔なのと、運動神経が良いためなくても高台に登れるため撤去。

あっても全然良いと思います。

 

最後に

ヨロイトカゲに限らず、小型トカゲは大体こんな感じで飼育できてしまうと思います。

湿度を上げたければ夜の間に霧吹きしておけばいいので、砂漠性以外のトカゲもいけます。

多湿系は厳しいと思いますが。

小型トカゲ飼育では生体がレイアウトの隙間に挟まって身動きが取れなくなる事故が起きやすいので、隙間は塞いでしまうか、逆に広げてしまうようにしてしまったほうがいいと思います。

水入れも、中型トカゲの感覚で深めのものにすると溺れてしまったり、落ちた後登れずに体温を下げてしまうかもしれないので注意。

また毎日生体の状態を目視でチェックするようにしてください。当たり前のことですが。

食餌についてですが、ピンセットからレオパゲルを食べないなら置き餌にしてみて、それでも食べなければ、諦めてデュビアかコオロギを買ってきてください。

こればっかりは仕方ない。