理球荘-REQSO-

コーヒーと爬虫類と昆虫の話。

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【飼育全般】食餌簡略化のススメ

我が家は個体数は多いものの、飼育種はそんなに多くありません。

とはいえそれぞれ生態も食性も違うので、適した食餌を与えるとなるとそれなりに時間を要します。

エキゾチックアニマルの飼育者は気軽に飼育種を増やしがちです。

そして1匹にかけられる時間が減り、いつまでも人に慣れない個体が残ってしまっていたり、最悪の場合飼育崩壊することもあるのではないでしょうか。

私は昔、手が回らなくなり飼育崩壊しました。

その経験から、現在では飼育環境の最適化、日々のルーティーンの簡略化をしています。

1項目で劇的に楽になるわけではありませんが、間違いなく負担は減ります。

今回は毎日の作業になる給餌について書いていきたいと思います。

給餌は必ず目視確認すること。

 

偉そうなことを言いましたが、結論としては与える餌の統一がメインになります。

まず飼育種の食性を、簡単に分類します。

 

【野菜グループ】

グリーンイグアナ:野菜

ロシアリクガメ:野菜、人工飼料

クロカタゾウムシ:野菜

 

【人工飼料グループ】

レオパードゲッコー:人工飼料、活餌

ニホンアマガエル:人工飼料、活餌

 

【ゼリーグループ】

クワガタ:人工飼料

コガネムシ:人工飼料

 

次に、各分類に使用する餌を列挙します。

【野菜グループ】

小松菜、チンゲンサイ、ニンジン、マルベリックドライ、豆腐

 

【人工飼料グループ】

レオパゲル、ミルワーム

 

【ゼリーグループ】

プロゼリー

 

そして実際の給餌の流れを紹介します。

【野菜グループ】

  1. マルベリックドライを加水しておく。
  2. ニンジンを切り、クロカタゾウムシの餌皿に一欠片入れる。残りは皮を剥いてざく切りにし、ぶんぶんチョッパーに入れておく。
  3. 小松菜とチンゲンサイ(以下『青菜』)の茎と葉を分ける。茎はざく切りにしてぶんぶんチョッパーへ。この際、青菜の茎を少量取り置きしておく。
  4. 取り置きした青菜の茎をみじん切りにし、リクガメの餌皿に入れる。小さすぎず大きすぎず、噛みやすいサイズにするべし。
  5. ぶんぶんチョッパーでニンジンと青菜の茎をみじん切りに。ボウルに入れておく。
  6. 青菜の葉をざく切りにし、必要な分リクガメの餌皿に取り分ける。残りはニンジン、茎と混ぜ合わせる。
  7. リクガメの餌皿の青菜の葉と茎に、加水しておいたマルベリックドライを盛り付ける。
  8. 青菜とニンジンのボウルに崩した豆腐を混ぜ合わせ、イグアナの餌皿に盛る。
  9. イグアナとリクガメの餌皿にサプリメント(カルシウム、ビタミン)を適量振りかけ、ついでにレプラーゼも添加。
  10. 目視で食べているのを確認して終了。

長いな!!!!

実際にやってみるとそんなに時間はかかりません。

クロカタゾウムシにニンジン

リクガメに青菜とマルベリックドライ

イグアナに青菜とニンジンと豆腐

を与える形になります。

注意点としては、順番に給餌することになるので、食餌を用意していることがバレないようにしましょう。

ウチはイグアナが最後ですが、バレると遠くからめちゃくちゃ恨みがましい視線が飛んできます。

イグアナとリクガメを分けている理由ですが、ニンジンはリクガメにとって主食にならない(Ca:Pがイマイチ)のに嗜好性が高い為です。

また、豆腐も身体と甲羅の成長がチグハグになり、甲羅がイビツになる可能性が高まります。

青菜の茎は、イグアナはなかなか噛み切れないので細かくする必要がありますが、リクガメはくちばしがあるので噛み切れる上、程よく固いのでくちばしの伸びすぎの防止になると思って分けています。

イグアナにマルベリックドライを与えない理由は、量に対してカルシウムの含有量が高すぎる為です。リクガメはCa:P=5:1、イグアナはCa:P=3:1程度にします。

 

【人工飼料グループ】

  1. ピンセットでレオパゲルを適量切り、与える。

終了です。

だってそれだけなんだもん・・・。

レオパは2頭いるので、交互に与えてます。

食べなくなるまで与えると、最後に一欠片残ります。これはとりあえずミルワームの餌にしましょう。

 

アマガエルは頭より1回り小さいサイズにレオパゲルを切り、カルシウムパウダーを添加して与えます。

ウチには3匹いるので、順番に食べさせてます。2周したら終わり。

カエルに限界まで餌を与えると、身体がパンパンに膨れて圧力でおしりから脱腸するらしいです。怖すぎる。

 

レオパもアマガエルも基本的に拒食することはあまりありませんが、もし餌食いが悪いなら日を改めてみましょう。

それでも食べないようであれば、活餌を与えます。活餌の選び方やストックの仕方は別途記事にします。

レオパゲルは相当嗜好性が高い人工飼料ですが、やはり活餌は食いつきが違います。

活餌を1匹与えたら、2匹目を与える前にレオパゲルを食べるか確認しましょう。

活餌すらも食べず、痩せてきたら強制給餌か病院へ。

ちなみにレオパゲルを食べてるなら、これだけ与えていればOKです。

レオパゲルのみで終生飼育できます。

 

【ゼリーグループ】

  1. プロゼリーをゼリースプリッターで半分に切り、与える。

終了です。

ますます書くことがありません。クワガタもコガネムシもプロゼリーでOKです。

ゼリーの与え方はいろいろありますが、我が家ではゼリースプリッターで半分に切ってます。

時期的に休眠が終わりそうな個体は、半分に切ったものを更に半分に切り、入れています。もったいないので。

 

というわけで、食餌を簡略化して日々のルーティーンを楽にしようという記事でした。

食性をきちんと整理し、簡略化すると殆ど書くことがないくらい楽になります。

バラバラに管理していると、給餌だけで日が暮れますね。

昆虫やレオパなど、毎日給餌しない生体は曜日で管理するとより楽になりますね。

 

前述しましたが、エキゾチックアニマルの飼育者は軽率に飼育種を増やしがちです。

増やす際は、給餌のルーティーンに組み込めるかどうかを前提に考えてみてはいかがでしょうか。

ここを簡略化できれば、ハンドリングなどに充てられる時間が増やせるので、軽率に飼育種を増やしても何とかなると思います(ならない)。