というわけで続きです。
何故分けたかというと、本稿から本格的な飼育が始まるからです。
前回の記事では、底面フィルターを回したいだけで、生体の導入は考えていませんでした。
が、汚れていない水を回したところで意味はありません。
グラステラリウムナノは縦長のケージなので、樹上性の両生類かつ小型の生体に絞られます。
となると、アマガエルでしょう。
ニホンアマガエルをチョイスした理由ですが、上記に加え日本の気候に適応している点が大きいです。
夏場は冷却が必要ですが、それ以外の時期は18~25℃の常温飼育で問題ないあたりが非常に楽です。
ちょうどヤフオクに出品されていた為、落札。
都合良く1匹での出品がなく、雌雄判別なしの3匹セットで送料込み3000円程度でした。
クーポン使ったら2000円くらいになりました。大体相場通りに。
メス3匹こい!!!!と願うも叶わず、オス1匹にメスが2匹届きました。
さっそくケージに投入。
・・・
全然しっくりこねえな!!!!
というわけで、飼育環境を変更することに。
ケージごと替えることにしたので、底面フィルターも再び採用することに。
ケージ:テラスペース30x30x45㎝
グラステラリウムナノ(20x20x30cm)より一回り大きいです。体感では倍くらい大きく感じる。
30cmキューブのほうがよかったかなと思ったんですが、樹上性なので高い分には困らないだろうと45㎝をチョイス。
水位は9㎝程度までです。ギリギリポンプで吸えます。
価格は高くなりますが、排水ができるよう穴開けされてるタイプのものを買えば15㎝まで水位を上げられるようです。
両生類は糞尿以外にも粘膜で汚れるので、排水出来た方が便利かもしれません。
基本的な使い勝手はグラステラリウムと大差ありませんが、ロックが片手で外しづらいのが難点。
押し込むだけでロックがかかるのは便利ですが。
床材:大磯砂、軽石
ラージをミディアムを1Lずつ買いました。ラージ2Lでよかった。
軽石はものによっては水質に影響します。今回は水上生物なので特に何も考えずに買いました。
水を循環させるので軽石はいらないのでは?と思われるかもしれませんが、ケージの設置場所がスチールラックなので、重量を軽くするために使います。
また、見ての通りの多孔質なので、バクテリアの総量も増えるかなと。
そのまま入れると崩れるので、排水溝ネットに入れて積んでます。
軽石と大磯砂の間は園芸ネットを敷いて混ざらないようにしています。オススメ。
フィルター:コーナーパワーフィルター、マルチベースフィルター
続投です。
コーナーパワーフィルターはフィルター部分を外し、ポンプとして稼働。ギリギリ回ります。
放水はラバーチューブを接続し、ケージ内各所に潅水させてます。
温度計:セラ デジタル温度計
水を回しているので、湿度計は不要と判断。
通常の温度計も、乗っかって吸盤が外れて落下する可能性があるのでシールタイプをチョイスしました。
水槽の外側に貼るだけで、ある程度の温度を表示してくれます。
温度に敏感な生物じゃないので問題ないでしょう。
その他レイアウト
輝板石
平らなので造形に便利。
池の中の置物や、洞窟のベースに使用しています。
風山石
渓流っぽい雰囲気なのと、安価なので採用。
洞窟の外側や、置き石に使用しています。
流木
チャームでみつけた一点モノのルーツウッド。
形が気に入ったので購入。
カモジゴケ
立体的ではなく、平面に敷く予定だったので、草むらにも見えるカモジゴケを買いました。
色も鮮やかなので気に入ってます。
活着君
コケのベースに使います。
平面楢毎日霧吹きすれば不要ですが、絶対忘れるので導入。
ポンプからラバーチューブで水を引き、潅水されるようにしました。楽です。
フィロデンドロン
アマガエルといえば鮮やかな緑色。が、植物など緑のモノが周囲にないと緑色になりません。
管理が簡単、強い光が不要、多水を好む、カエルが葉に乗れるという条件を全て満たしているようなのでフィロデンドロンにしました。カインズで2000円くらい。
鉢のままではレイアウト的に厳しいので、ダイソーで平たい縦型の容器を買ってきて、排水されるように穴開け。
軽石、水苔、ハイドロカルチャーで植え付け。適切かはわかりません。
完成
というわけで、完成したレイアウトがこちらです。
最初は底面の半分を水場にしようと思っていましたが、給餌があまりにも面倒なので1/4にしました。
人工飼料に餌付くまではミルワームの置き餌からスタートと思っていたのでレプタイルディッシュが入ってますが、速攻でピンセットからレオパゲルを食べるようになったので不要かも。
カルシウムパウダーを入れとく皿として使ってますが、霧吹きすると濡れるので微妙。
とりあえずはカエルも普通に過ごしているようなので、問題なさそうです。
今回は発端が底面フィルターを回したいという欲求だったので濾過していますが、ラバーチューブが数日で赤く変色したので、よほどのモノ好き以外は水場は容器を使って用意した方がいいです。両生類の粘膜はヤバいです。
結構蒸発が早いので、水が減ってきたらフィロデンドロンの鉢から足し水をしている感じです。
もしカエルの体調に影響がありそうなら、崩してフィルターをオミットする予定です(本末転倒)。