小学1年生の頃、父親に与えられた1冊のクワガタ本。
その表紙がローゼンベルグオウゴンオニクワガタでした。
一目見て心を奪われ早25年。
『今年こそオウゴンオニを飼うぞ!』と毎年宣言しては断念する日々でした。
2022年、ついに飼育を始めました。
というわけで、ババオウゴンオニクワガタです。
ローゼンベルグを飼う予定だったんですが、時期が悪く入荷が期待できなかった点と、初心者ならローゼンベルグよりババのほうが難易度が低い点からババにしました。
プロに相談して良かった。
ヤフオクで良さそうな新成虫を発見し、落札。4800円でした。
出品者がYouTuberで掘り出し動画もあり、出所がハッキリしてるのも良い点でした。
手元に届いて開梱し、まずその存在感に感動。
25年来の憧れが目の前に・・・!
とはいえ休眠中なので、プラケに放り込み放置。
結果としてメスの後食開始が少し遅れたので、1ヶ月くらいはオスに指を挟ませて感動するというワケのわからない日々を過ごしていました。
累代:CBF2
サイズ:オス61㎜ メス44mm
羽化日:オス2022年10月15日、メス2022年10月9日
後食日:オス2022年11月17日、メス2022年12月15日
12月にメスも後食し始め、本格的に飼育開始となりました。
が、成熟まで更に1ヶ月程度かかるとのことで、モヤモヤと待ち続ける日々。
ペアリングが早いと無精卵ばかり産むとのことなので、じっくりと待つ。
いろいろ情報を調べると、尿がプラケの天面につくようになったらほぼ成熟しているとのこと。
毎日クワガタの排尿チェックをする変人と化していました。
産卵のさせ方は、レイシ材という産卵木か、菌糸瓶を用いるらしい。
どちらも寝かせてセットし、断面からメスが中に入り込んで産卵する感じのようです。
菌糸瓶はボトルを切るのが面倒そうだった為、今回はレイシ材をチョイス。
いや見た目キモいな!!!!!
バッキバキにキノコが伸びていてキツいです。
こういう見た目・質感の物体が世界一苦手です。
あと畳の上に衣装ケースを置いて作業してた為、畳からキノコが生えないか心配。
そんなこんなでレイシ材を用意し、後はペアリングさせるだけ。
メスのプラケに尿がつき始め、準備は良さそうだ。
・・・
飼育スペースが・・・ない!!!
直前に割り出ししたアンティローペノコギリが45頭産卵していたのと、ニジイロの孵化率が驚異の100%を叩き出したので飼育崩壊。
もう限界です。
時期的にまだ加温が必要なので、かなり絶望的でした。
しかも全然交尾しないし。やる気あるのか?
メスはその気にならないし、オスはグルグルグルグル回ってる。
挙句の果てに、メスの口元に生殖器を伸ばしてしまい、思いっきり噛まれる始末。
冗談めかして書いていますが、ちょっとヤバいかもしれません。
そんな感じで何回かペアリングに失敗しました。
そのうちになんとかギリギリ飼育スペースを確保しました。
そしてやっと交尾を確認。
・・・
生殖器に謎のふくらみがある。
メスに噛まれたあたりだと思うんですが、生殖器の横に飛び出すような謎の膨らみが。
最悪のパターンの推測でしかありませんが、噛まれた傷が変な風に塞がり、精子がそちらに流れて溜まってしまっている可能性がありそうです。
頭を抱えましたが、交尾自体は済みました。念の為、2回ペアリング。
嫌な予感を覚えつつも、レイシ材の準備。
樹皮は残す派と剥く派がいるようなのですが、今回は剥いてみました。
小口にメスが入れる程度の穴を開け、メスを突っ込みプラケにセット。
・・・
メスが出てきてしまった。
そして餌を食い始めました。
ダメかなーと思いつつも暫く放置してみることに。
そして1時間後。
普通に潜っていきました。凄いパワーだ。
とりあえず産卵意欲はあるようで、一安心。
あとは有精卵を産んでくれることを祈るのみ。
1週間ほどしたら割り出してみようと思います。
採卵後はマットで管理し、2令になったら菌糸瓶に投入する形になると思います。
レイシ材もあと1本あるので、成虫がまだ元気そうならもう1回ペアリングさせるつもりです。
Tips:オウゴンオニの湿度管理
昆虫は乾燥にも蒸れにも弱いので、温度と同じくらい湿度管理にも気を使います。
が、オウゴンオニは乾燥すると体色が金色になり、湿度が高いと黒くなります。
やや黒いくらいの状態で管理するのが良さそうです。