すっかりお気に入りの昆虫です。
前回の記事はこちら。
ペアで飼育していた成虫は餌食いも悪くなり、代謝も落ちてきました。
こりゃ産卵はもうしないかな~と思っているうちに、1匹(おそらくメス)が死んでしまいました。
寿命のわからないワイルド個体の割によく頑張ってくれました。
今回は前回割り出した幼虫の話です。続きます。
2月の時点での産卵セットはこのような状態でした。
あれから3ヶ月・・・正直、人に見せられない状態となっていました。
カビと腐敗で見るも無残なことに・・・。何故かケミカルな臭いもしていました。
そんな状態で幼虫が生きてるはずはないと思い、引っ越しが終わって状況が落ち着いたら処分しようと考えていました。
なんか出てきたーーーー!!?!?!?!?
引っ越し当日に出てきました。おそらく振動で蛹室が崩れたのでしょう。
サツマイモの内側は殆どが土のような状態になっていました。糞かな?
最初の頃はかなり小食なイメージでしたが、成長とともに食欲が爆増するみたいです。
羽化直後で白く、身体も固まってないので、とりあえずサツマイモの残骸でベッドのようなものを作り、寝かせておくことに。
こうなると気になるのは、他のサツマイモです。
さっそくチェックしてみると、幼虫が3頭出てきました。採卵した時期は同じなのに、ここまで成長に差が出るんですね。
取り急ぎスーパーでサツマイモを1本買ってきて、3等分に。
穴を開けて幼虫を乗せてみると、2頭はすぐに潜って行きました。
残りの1頭はなかなか潜らず、そのうちにサツマイモから脱落してしまいました。
何回サツマイモに乗せてもそんな感じだったので、この個体はもう生きる気がないのかなと放置することに。
そしてその晩。
蛹になっとるーーーーー!?!??!
どうやら前蛹だったようです。そら潜らんわ。
クワガタなどと違い色が変わらず白いままだったのと、アゴが小さすぎて固まってるのが見えなかったので気づきませんでした。
10日ほどで目が黒くなりました。
身体の節々もやや色がついてきて、成虫の身体が作られていっているのがわかります。
おしりが幼虫の形のままなのが気になります。じきに丸くなるのかな?
この個体がサツマイモの外で蛹化してくれたおかげで、残る2頭の羽化の時期がある程度予測できるのがラッキーでした。
まずは羽化まで観察しつつ待つこととします。
引っ越しの日に羽化した新成虫は、翌日にはどんぐりのような色になっていました。
今はもう真っ黒です。
というわけで、蛹や新成虫の記事でした。
なかなか貴重な資料になるのでは?と思い書き記しておきます。
クロカタゾウムシは寿命も長く、幼虫も大量に採卵してしまえば基本放置で羽化までいくことがわかったので、今後も続けていきたいと思います。
コバエも湧かないし。
見た目は地味ですが、不思議な愛嬌がありなかなか面白い昆虫です。